【ベトナム】子供が女児ばかりの親をからかったら罰金? 政令草案


VIET JO
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 現在策定が進められている医療分野の違反に対する
行政処罰に関する政令草案の中に、
「避妊器具を使用する人や子供が
全員同性(女児ばかり等)の親に対して、
名誉や人格を侵害する言動をした場合、
警告処分または50万~100万ドン(約2240~4480円
)の罰金を科す」という条項があり、
国民からは「実現性が低い」との声が上がっている。
4日付SOHAニュースなどが報じた。

 ベトナムでは男児を重んじる風潮が依然として根強く、
子供が2人続けて女児だった場合、
男児を生むべきという圧力から
第3子をもうけてしまうケースがあり、
これが二人っ子政策の妨げとなっている。

 人口・家族計画化総局の調査によると、
第1子・第2子が同性で第3子をもうけようと決めた夫婦のうち
36.2%が、名誉や人格を侵害されたことがあると回答している。
特に女児ばかりをもうけた女性に対するものが多く、
「産み方を知らない」「出来が悪い」「夫に飽きられた」
といった内容の下卑た言葉が目立つ。

 今回の罰金処分案に対し、
人口・社会問題研究所のグエン・ディン・クー元所長は、
「こうした言動は野蛮で残酷だが、
それをしているのは家族、親戚、友人、知り合い、
近所の人達だ。
処罰のために録音や録画をする人は
誰もいないだろう」と問題点を指摘する。

 ティエン副所長も「証拠を集めることが極めて難しい」
と述べ、法律を制定するなら実現性を考慮すべきで、
抑止や警告を目的とするのであれば処罰を伴わない
宣伝普及に留めるべきとの考えを示した。
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