校長と給食で交流 常陸大宮大宮小全児童、会話楽しむ


茨城新聞
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食を通して多くのことを学ぶ「食育」に力を入れている
常陸大宮市北町の市立大宮小学校は
本年度、蓮見信之校長が全児童と給食を共にして、
食事マナーを学び食べ物の好き嫌いをなくす
「校長先生との会食」を続けてきた。

会食は昨年5月の6年生から始まった。
一度に6人ほどの児童が蓮見校長と会話を楽しみながら
一緒に給食を食べる。
週2回ずつ実施し、2月に行われた1年生で
全児童との会食が終わった。
全部で52回の会食が行われた。

子どもたちは、校長先生との給食に、
緊張しながらも「楽しかった」と感想を寄せている。
感想文には「校長室で給食を食べるのは初めて」
「たくさんお話ができた」
「楽しくて全部食べることができました」などと書かれていた。

蓮見校長も「食事をしながら話すことで、
子どもたちの本当の気持ちに気付くことができた」としている。
児童と直接接する機会が減った校長という立場への
反省を踏まえ、「子どもたちとの触れ合いの場だった。
ほかの学校でも実践してほしい」と呼び掛けている。

大宮小学校は地域の人たちと
「食に関する指導推進委員会」を組織するなど
食育に力を入れている。
学区内の食育ボランティアと、
子どもたちが給食を食べる会を月2回ほど開いている。
子どもたちはボランティアから、
箸の持ち方や地域の食習慣、伝統、文化など
多くのことを学んでいるという。

蓮見校長は今月末で退職する。
教員生活最後の年に、子どもたちの笑顔と
直接向き合える会食を続けることができて、
「あらためて子どもをよく知る機会が持てた。
本当に良かった」と感懐深げだった。
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