認可保育所不足 杉並の母親らあきらめない 再び異議申し立て


東京新聞
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 子どもが認可保育所に入れなかった
東京都杉並区の母親らが区に対し
行政不服審査法に基づき異議を申し立てた問題で、
申し立てを却下された母親ら四十一人が二十一日午前、
あらためて異議申立書を提出した。

 今回の申し立てには、今月あった入所の
二次選考でも入所できなかった人や、
新たに申し立てに加わった人たちも含まれる。

 区では二〇一三年度の当初の定員千百三十五人に対し、
二千九百六十八人が入所を申し込み、
二月の一次選考で約千八百人が入所できなかった。

 これを受けて母親らは二月に六十八人が異議を申し立てたが、
区は今月十四日、六十六人について
「申し立ての対象に当たらない」として、
審理に入らず門前払いに当たる「却下」とした。
「入所者の内定段階で入所不可の最終決定ではなく、
申し立て対象となる行政処分ではない」と理由を説明する。

 区は「二次選考後も内定者の辞退などで
入所できる可能性があり得る」としており、
今回も同じ理由で却下するとみられる。

 申し立てを取りまとめた「保育園ふやし隊@杉並」の
曽山恵理子代表は「却下される可能性が高いが、
事あるごとに認可保育所を求める私たちの声を届けたい」
と話した。

 集団での異議申し立てのさきがけとなった
杉並区の母親らの動きは足立、大田、渋谷の
各区に広がっている。

 中野区では父母らが保育環境整備を求める
要望書と七百五十四人分の署名を提出した。
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