「難聴知って」児童が絵本 無視じゃない聞こえにくいんだよ


琉球民報
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 【うるま】うるま市立伊波小学校(八重尾悟校長)の
難聴学級「みどり学級」に通う女児(6年)と女児(5年)は
自身の障がいについて書いた絵本を作った。
学校生活で困っていることや知っていてほしいことを
素直に書きつづった。
担任の上間勤子教諭は「互いに学び合い、
心が成長した証し」と目を細めた。
 人工内耳を付けている2人。
以前は、人工内耳を髪で隠そうとしたり、
朝会時に講話の内容を伝えようとする
上間教諭の手話を嫌がったりすることがあった。
 しかし、みどり学級で障がいについて学んだり、
発音の練習を積んだりするうち
「障がいを受容してきた」(上間教諭)という。
 絵本では「無視じゃないよ。後ろからだと聞こえにくいんだよ」
「補聴器は貸せないよ。とっても大事だから」など
友人らに理解してほしいことを自分の言葉で伝えている。
女児(5年)が担当したページには
「みどり学級LOVE」という文字と
上間教諭らの似顔絵が書かれている。
 4月から女児(6年)が通う伊波中学校にも、難聴学級ができる。
女児(6年)は「中学校にもこの本を持って行くし、
難聴学級があるから不安はあまりない。
卓球など運動や勉強を頑張る」と張り切っている。
女児(5年)も「苦手な運動など
自分から積極的に頑張りたい」と話した。
 上間教諭は「同じ障がいがあり感情を共有できる仲間。
障がいのない通常学級の仲間。
二つの存在があるからこそ、彼女たちは成長した」
と語り、2人を誇らしげに見詰めた。
(銘苅つばき)
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