
SHIKOKU NEWS様
------------------------------------------------
「はえば立て 立てば歩めの親心」という。
親にとって子どもの歩き始めは
成長を実感できるうれしい時だ。
だが東京電力福島第1原発事故の影響で、
だが東京電力福島第1原発事故の影響で、
子どもが新しい靴を履いて外を歩く経験もままならぬ間に、
靴が小さくなり履けなくなってしまった。
こんな切ないエピソードを福島県の保育士が紹介している。
「福島の保育 第13集」(福島県保育連絡会)の中にある話だ。
「福島の保育 第13集」(福島県保育連絡会)の中にある話だ。
この報告書からは、東日本大震災と原発事故に見舞われた後の
保育現場の一端がうかがえる。
震災前には「お散歩に行こう」と誘うと
一斉に玄関に走った子どもたちが、
震災後は誘っても誰ひとり玄関に向かわなかった。
原発事故で外では遊べないために室内での
「散歩ごっこ」と分かっていたからだ。
「こんな子どもたちの姿に驚いて、
「こんな子どもたちの姿に驚いて、
むなしく、悔しくなりました」という保育士の言葉が記してある。
ほかにも「探索遊びが楽しい時期なのに、
草花、木の実、虫に触らせてあげられないのが悲しい」
「園庭で遊べるようになっても、
誰も砂いじりする子はいなかった」。
保育士が目にした子どもたちの生活が描かれ、
苦悩する保育現場の姿が浮かび上がる。
文科省の学校保健統計調査で福島の子どもたちに
文科省の学校保健統計調査で福島の子どもたちに
「肥満傾向」の割合が増えていることも分かった。
一日も早く子どもたちに安全な遊びの場を
保障する必要がある。
「当たり前の子ども時代を取り戻さなくては
「当たり前の子ども時代を取り戻さなくては
申し訳ないと思います」。報告書にある言葉だ。