夢の車、原画を模型に 児童デザイン、プロが加工


中日新聞
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 大府市の小学五、六年生三人が描いた
「夢のくるま」の模型が出来上がった。
自動車の造形担当者らが、子どもたちの絵を忠実に再現した。
市役所で二十五日、模型の贈呈式があり、
受け取った三人は「自分たちのデザインにそっくり」と大喜び。
四月三十日まで市役所で展示される。

 デザインを描いたのは、大府小の六年男児(12)と五年女児(11)、
北山小五年女児(11)。
子どもたちにモノづくりの面白さを知ってもらおうと、
市が毎年開く「夢のくるま・道具コンテスト」に寄せられた
四百九十三点から優秀賞に選ばれた。

 三人の作品は、ヴィッツなどのトヨタ車を製造する
豊田自動織機長草工場(大府市長草町)で模型に加工された。

 模型は長さ三十センチ、高さ二十センチ、幅十五センチほど。
車のデザイナーが描き直した原画を、
車の造形を担当するモデラー三人が三カ月がかりで仕上げた。
円形の窓には熱加工して丸く曲げたアクリル板をはめたり、
既製品にはない部品を手作りしたりと、
立体的な作品になるよう工夫された。

 美馬さんの「通学分団いもむしカー」は、
事故に遭わず安全に登校できるように願った作品で、
五つに分かれた車体に黄色い帽子をかぶせて目立たせた。
関沢さんはペットボトルの形を車に応用し、
屋根部分には動力源となる太陽光パネルを設置。
雨水などを内蔵のタンクで浄化して、
断水時などに提供できるようにした。
モデラーの佐々木秀信さん(39)は
「近い将来、今の電気自動車にも応用できそうな
良い発想もあり、普段の業務にも生かせそう」と話した。

 津波時に避難できるクジラ形の車を提案した男児は
昨年に続き二回目の受賞。
車内にジャングルジムや鉄棒なども備え、
避難した子どもたちが楽しく運動できるようにした。
模型は、その細かい部分までしっかり再現されていて
「モデラーはすごい。自分も車のデザイナーになって、
かっこいい車を作りたい」と目を輝かせていた。
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