保育コンシェルジュ 待機児童対策「幼稚園も活用」


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待機児童を減らすため、母親側の要望に合った
保育を提供しようと、福岡市が
4月10日から配置している「保育コンシェルジュ」。

保育園だけではなく、幼稚園をどう有効に活用していくかが、
かぎになっています。

福岡市が市内各区に1人ずつ配置する保育コンシェルジュは、
元保育園長など、専門の知識を持つ相談員です。

保育施設を探す保護者からの相談に
専門家の視点でアドバイスをします。

博多区を担当している佐用さんは、
3月まで東区の保育園に務めていました。

佐用さんが最も力を入れているのが各施設からの情報収集です。

4月22日は、博多区内の幼稚園を訪れました。

佐用さんは「現在、園児数は何名いる?」などと、
預かり時間や保育料金、教育方針など
幼い子どもを持つ親に必要な情報を仕入れます。

福岡市はこれまで、県が設置認可を与える幼稚園とは
やりとりがほとんどなく、いわば縦割り行政でした。

保育コンシェルジュは、情報網を幼稚園にも広げることで、
待機児童を持つ親に、より広い選択肢と
生の情報を提供しようという取り組みです。

佐用さんが「保育コンシェルジュが出来たので、
(管轄外の幼稚園に来る)機会を頂いたのではないか」
「市民が欲しい情報を今集めているというのが、この訪問」
と述べる一方、幼稚園の主任教諭は
「なるべく働いている母親も預けられるように
(預かりの時間を)変えている」
「市のほうで頑張ってもらって、
待機児童が解消されたらいい」などと語りました。

以前、待機児童が最も多かった横浜市は、
保育コンシェルジュなどの取り組みで
待機児童がゼロになる見込みで、全国で注目を集めています。

来年4月までに待機児童ゼロを目指す福岡市も、
この保育コンシェルジュ効果が期待されています。

保育コンシェルジュは4月10日から、
福岡市の5つの区に配置されていて、
残りの城南区・早良区は5月15日に業務を開始します。
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