神戸市 待機児童337人 過去最少 保育ニーズ調査へ

msn産経ニュース
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 神戸市は、保育所を入所待ちの状態になっている待機児童が、
4月1日現在で昨年度よりも194人減少し、
過去14年間で最少の337人になったと発表した。
過去最大規模となる約900人分の待機児童解消策が成果を挙げた形だが、
横浜市などのように「待機児童ゼロ」には至らなかった。
市は夏以降、潜在的な保育ニーズの調査に乗り出す方針だ。

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 市によると、近年の女性の社会進出や不況による共働きなどの影響で、
子供を保育所に預ける世帯は年々増加。
平成22年度以降は2年連続で増加し、
昨年度は全国の自治体でワースト7位となる531人に上った。

 こうした状況を受け、市は昨年度、需要の高い駅前などでの
保育所の新増設や、保育士が小人数の
子供を預かるグループ型家庭的保育事業(保育ママ)などにより、
914人分の待機児童の受け入れ体制を整備。
さらに今年度も同じ規模の整備を予定しており、
待機児童数の多い垂水区や中央区などを中心に保育所を新増築する方針だ。

 市は待機児童数を上回る受け入れ体制を整備するものの
潜在的な保育ニーズが高いため待機児童の解消には至らないのが現状。
このため今夏以降、国の施策と連動し
市内の潜在的な需要の実態調査を行う予定だ。

 市保育振興課は「大きく数を減らした後は、
地域ごとの特性に応じたきめ細かな対応で、
最終的に待機児童数ゼロを目指したい」としている。
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