飛び込み出産の防止へ向け、妊婦への支援開始 大阪府

医療人材.net
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大阪府は5月8日、昨年は妊婦健診をほとんど受けずに出産する
「未受診妊婦」が300人を突破していることを明らかにした。
これは大阪婦人科医会が毎年調査しているもので、
分娩を行なう150の施設に対して行なわれた内容をもとにしている。

府内の年間分娩数約7万5000件と照らし合わせると
実に250人に1人が受診を受けずに出産している。
年齢は10代から40代まで幅広いものの、
殆どが無職か非正規雇用で、住所不明者も半数を超える状況だ。

受診しない理由の背景には、経済的な問題や
望まない妊娠、未婚が挙げられる。
これは出産後も育児ができる環境にないために
虐待につながるリスクが高いとして、
大阪産婦人科医会や府立母子保健総合医療センターなどが
問題視している。

府は今年度から、公的支援サービスを記したガイドブックを作成したり、
助産師へ研修を行なったりするなど、
妊婦の相談に乗り孤立させない環境を作り出すことで、
虐待予防対策を強化していく構え。
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