児童養護施設の職員は性的な自制心をどれだけ保てるか


リアルライブ
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児童養護施設で、入所している児童への
職員による性的な行為や虐待が、次々と明るみに出ている。
「明るみに出ている」と書いたのは、
新聞で報道されるのは一部の情報であり、
実際には似たようなことが無数に起きていることが予想されるからだ。

まず、「養護施設の高校生2人と性行為 女性職員を免職、大阪」
(共同通信、2013年5月17日付)という記事によると、
大阪の゛民間養護関係施設の20代の女性非常勤職員が、
入所者の男子高校生2人と性的な行為をしていた」
と大阪府が発表した。

続いて、「県内養護施設で性的虐待」(東奥日報、5月21日付)によれば、
「県内の児童養護施設に勤務する20代の男性職員」が、
「施設に入所している複数の10代女子児童に対し、
施設内で勤務中に性的虐待行為を繰り返していた」ことが、
青森県への取材で分かった。

児童養護施設といっても、中高生も入所しており、
職員の男性や女性にしてみれば、
中高生を性的な対象として見てしまうことは大いにあり得る。
児童と職員は、日常生活の多くの時間を共有することから、
互いに好意を持ってしまうことだってある。

ちなみに、筆者は小学6年から高校卒業まで児童養護施設に入所していた。
職員が個室を与えられ、泊まり込むタイプの施設だったので、
入所していた高校男子の中には女性職員の部屋に入り浸り、
性行為をしていた者が何人もいた。
筆者は、興味津々に遠目から「いいのかな?」と思って見ていたが……。

いま振り返ってみれば、一方的であろうが合意していようが、
児童の方は未成年なのである。
職員が性的な対象として見ることも、
性的な虐待を行うことも、だめに決まっている。
そして、職員の性的な自制心が試されるのは、
児童養護施設だけではない。

児童が寝泊まりするタイプの施設のみならず、
未成年が通う学校と呼ばれている全ての施設で、
職員の性的な自制心が試されていると筆者は思う。
他方、自制心のない職員による児童への性的虐待や、
職員と児童との性行為は、いまもどこかで行われているとも思う。
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