理想の子育て像、検討へ

YOMIURI ONLINE
------------------------------------------------------------------------------------------------
◇大津市、幼保カリキュラムも

 大津市は29日、市と市教委で子育て支援について協議する横断組織
「子育て支援スマイルプロジェクト」の今年度の初会合を同市内で開き、
0~6歳の子どもにどのような育成指導するかをまとめた
一体的なカリキュラムの作成に向けたスケジュールを明らかにした。
市は、幼稚園と保育園で子どもの育成指導に
ばらつきが出ないことが望ましいとしており、
カリキュラムをその軸にしたい考えだ。
今年度中にまず、「育てたい子ども像・基本理念」と
「3~5歳児カリキュラム」を先行してまとめるという。(高山千香)

 同プロジェクトは昨年度まとめた報告書で、
幼稚園や保育園、あるいは両園ともに通わないなど、
子どもが過ごす環境が異なっても、
質の高い教育と保育が保障されるべきだ、と提言。
子どもの年齢の発達に応じて必要と思われる教育・保育の内容と
狙いをまとめた共通のカリキュラムを作るよう求めた。

 この日の会合で、市の幼保連携推進室が
カリキュラムの策定スケジュールや策定方法を提示。
それによると市と市教委の職員、幼稚園・保育園の園長で作る
「リーダー会議」が30日から、育てたい子ども像と
基本理念について検討を始める。

 先行させる3~5歳の年齢別カリキュラムについては、
6月下旬から現役の保育士や幼稚園教諭ら12人で作る
「年齢別部会」が検討に着手。
リーダー会議と年齢別部会の全メンバーで行う全体会を随時行い、
来年3月をめどに案を最終決定する。
練ったカリキュラムは幼稚園、保育園に
子どもを通わせていない場合も参照できるようにする。

 0~2歳、6歳のカリキュラムは来年度以降に策定し、
最終的には2016年度末に全年齢のカリキュラムを仕上げたい考えだ。
------------------------------------------------------------------------------------------------