子どもの骨の量 35%は遺伝的要素


NHK NEWS WEB
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女の子とその母親およそ1200組を調べたところ、
子どもの骨の量・「骨量」は、
およそ35%が遺伝的な要素で、
残りは運動量や食事など遺伝以外の要素で
決まってくるという調査結果を、専門医などで作る
研究チームがまとめました。

この調査は12歳から18歳までの
女子生徒とその母親1176組を対象に行ったもので、
21日研究チームが調査結果を発表しました。
それによりますと、親子の骨量や体重、
それに運動量や食事などを調べ、統計的に分析したところ、
子どもの骨量を決める要素はおよそ35%が
母親からの遺伝的な要素で、
残りは子どもの運動量や食事、体重など
遺伝以外の要素だったということです。
また骨量が、親子共に平均より多いケースと
平均より少ないケースを比べたところ、
骨量が少ない親子は運動をしている割合が低く、
親子の平均体重も5キロほど軽かったということです。
調査した医師は、母親の骨量が低かったり、
やせ型で運動をしなかったりする子どもは、
将来、骨が弱くなるおそれがあるとしていて、
積極的な運動やカルシウムの摂取を呼びかけています。
調査を行った聖マリアンナ医科大学病院の清水弘之医師は、
「骨量の3割以上が遺伝だとしても、残りは環境などで決まってくる。
骨量が増える10代のうちに、
しっかりと対策を取ってほしい」と話しています。
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