児童虐待相談3年連続1千件超 半数が心理的虐待 川崎市

msn産経ニュース
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 川崎市は22日、市内にある3カ所の児童相談所で、
平成24年度に寄せられた児童虐待に関する
相談・通告件数が前年度比6・3%減の1237件となったものの、
3年連続で1千件を超えたと発表した。
配偶者間暴力などドメスティックバイオレンス(DV)を
子供に見せつけるといった心理的虐待は
21年度以降4年連続で最多となっており、
24年度は全体の5割を超えた。

 内訳は、心理的虐待654件が最多で、
これに身体的虐待313件▽養育放棄(ネグレクト)252件
▽性的虐待18件-が続いた。

 学齢別では、小学生が415件▽3歳~就学前328件
▽0歳~3歳未満264件-となっており、
0歳~就学前の乳幼児が全体の半数近くを占めた。

 虐待者では、実母が691件と最も多く、実父449件
▽実父以外の父70件▽実母以外の母10件-となった。
また、虐待を認知した経路別では警察が最も多く455件で、
近隣・知人322件▽学校98件-と続いた。

 川崎市は児童虐待への対応強化に向け、
今年4月に専従2人の児童家庭支援・虐待対策室を設置している。
同室では「顕在化していない児童虐待も多く、
地域住民の目を活用して早期発見などにつなげていきたい」と話しており、
今後は市民への啓発や専門家による支援強化を推進する方針だ。
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