【神奈川区】区内20カ所に保育「駅」

タウンニュース
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 神奈川区保育園子育て支援連絡会が、
区内の保育施設を授乳やオムツ替えのために利用できる取り組み
「あかちゃんの駅」を始めた。
区がバックアップし、民間の保育園も協力する官民協働の取り組み。
横浜市内では初の試みとなる。

 「あかちゃんの駅」は、4月1日から始まった同団体と神奈川区の共同事業。
乳幼児を抱える親が安心して外出できるように、
保育園などの施設が授乳やオムツ替えのための場を提供する。
始まった時点での参加は4施設(松見・菅田・神大寺・西菅田保育園)だけだったが、
現在は区内の保育施設のうち約20施設が参加している。
今後、参加施設はさらに増える予定。

 同連絡会は、神奈川区内の公立保育園、私立保育園、横浜保育室全園が協力して
地域の子育て支援を行うことを目的として、
12年前にあおぞら保育園と松見保育園の呼びかけで結成された。
数年前から、区と協働で「あかちゃんの駅」実施に向けた準備を行ってきた。

 社会福祉法人あおぞら理事長で同連絡会の発起人である井崎和夫さんは
「核家族化が進んだ今、保育園に通っていない家庭も含めた支援を行いたかった」と話す。
6月22日には、区こども支援課と「あかちゃんの駅」発足記念コンサートを開催。
あそび歌作家の鈴木翼さんによるコンサートのほか、
区内の保育園を紹介するパネル展示も行われた。
また、コンサートに先立つあいさつで、
川名薫区長は「区と民間のネットワークから生まれた取り組みであり、
大変うれしく思っている」と語った。
この日、親子4人でコンサートを楽しんだ戸井田慶子さんは
「上の子の時は、出先でのオムツなどが不安であまり出かけられなかった。
これで、今までよりは出かけやすくなる」と喜んでいた。

 「あかちゃんの駅」は、東京都板橋区が始めた取り組み。
現在、全国の様々な自治体に広がっているが、
横浜市ではこれまで行われていなかった。
今回、神奈川区が市に先駆ける形で取り組みを始め、
今後市内全域に広がっていく予定だという。
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