スウェーデンで話題の「24時間幼稚園」って?

現代ビジネス
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「朝食を食べ損ねたのなら、幼稚園でどうぞ。
夕食を作る時間がないのなら、家に帰って温めるだけの食事を準備しておきますよ」

 子どもを送り届けた親たちにそう声を掛けるのは、
スウェーデンで「24時間幼稚園」を手がける民間企業の代表。
夜だろうが週末だろうが子どもを預けることができるうえ、
至れり尽くせりのサービスが提供されているとあって、注目を集めている。

「うちの園のウリは、保護者にまで料理を提供していることです」と、先の代表は言う。

 そんな話を聞くと、月謝が高額な“セレブ幼稚園"を想像するかもしれない。
だが月謝は150ユーロ(約2万円)を超えることはない。
同国では、親たちに追加料金を課すことが法律によって禁じられているのだ。

 スウェーデンでは民間経営の幼稚園でも、公立と同じ支援を受けられる。
そのため、この園には自治体から子ども一人あたり
年間1100~1400ユーロの補助金が支払われている。

 こうした背景もあり、近年は保育施設の分野に参入する企業が相次ぎ、
それぞれが独自のカラーで親たちを惹きつけている。
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