認可保育入所選考文書4100人分 杉並職員が誤廃棄

東京新聞
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 東京都杉並区は二十日、認可保育所の入所選考をめぐる
保存文書を職員が誤ってシュレッダーにかけ廃棄したと発表した。
同区では認可に入れなかった母親らが二月に集団で
区に異議申し立てをしたことで保育所不足が社会問題化。
区は対策を最優先課題とする姿勢をアピールしていた。

 廃棄されたのは二〇一一年四月の入所選考での
「認可保育所申込者一覧」の一部。
全資料の四分の一にあたる六百八十四枚の文書で、
延べ約四千百人分の情報が記されている。
内容は「園別・歳児(年齢)別の申し込み状況」や、
親の就労状況など保育所が必要な度合いを点数化した「順位」、「選考経過」。

 今月十七日に保育課の職員が文書を取り出した際、
処分する文書に誤って紛れ込んでしまったという。

 文書の保存期間は規定で五年間と定められ一六年度末まで。
保育課は「廃棄により行政上の大きな支障はないが
情報公開請求などへの対応ができなくなった」と説明する。
いまは文書の内容を別途、保存しているが、
当時はその仕組みがなく復元はできないという。

 区は「適正な管理を怠り誠に遺憾。
再発防止に努めてまいります」とコメントした。
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