頭部重傷の男児、診察もせず帰宅させた保育園

YOMIURI ONLINE
------------------------------------------------------------------------------------------------
 山形県遊佐町立遊佐保育園で5月、
近くの公園で園外保育中に男児(5)が遊具から落ち、
頭蓋骨にひびが入る重傷を負っていたことが分かった。
男児は現在も治療を続けているが、通園しているという。


 町健康福祉課によると、男児は5月9日午前10時半頃、
公園のうんていに飛びつこうとして地面に落下。
4人の保育士がいたが、いずれも目を離しており、
男児の泣き声で転落したことを知った。

 男児に変わった様子は見られないとして、
園側は同日夕、保護者に引き渡したが、その夜、男児が嘔吐おうとした。
医療機関を受診した結果、脳内に血がたまっていることが判明。
その後、頭蓋骨のひびも分かった。

 同園は翌10日、保護者から受診と負傷の事実を伝えられたが、
症状が軽いと判断。頭蓋骨にひびが入ったことを知らされた13日まで、
町に報告していなかった。

 町は、園児がけがをして医療機関を受診した場合、報告を求めている。
同課は「保育中の事故で大変申し訳ない。
今後は再発防止に努める」とし、処分については検討中とした。
------------------------------------------------------------------------------------------------