中日新聞様
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イスラム教徒が礼拝に訪れる春日井市神屋町の寺院
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イスラム教徒が礼拝に訪れる春日井市神屋町の寺院
「春日井イスラミックセンター」が四月、
近くにイスラム教徒の子供が通う認可外保育施設
「ダールル イーマーン インターナショナルスクール」を開設した。
日本では珍しい保育施設の一日に密着した。
「先生、おはよう」「今日も暑いよ」。
「先生、おはよう」「今日も暑いよ」。
朝九時、スクールバスから降りてきた子供たちの元気な声が響く。
全員がそろったら、教室で朝のお祈り。
イスラム教の授業を担当するインドネシア人女性に続き、子供たちが祈りを唱える。
日本には、キリスト教系や仏教系の幼稚園は多い一方、
日本には、キリスト教系や仏教系の幼稚園は多い一方、
こうしたイスラム教の保育施設はほとんどない。
イスラム教は、豚肉を食べてはいけないなど、日常生活での決まり事が多い宗教。
イスラム教は、豚肉を食べてはいけないなど、日常生活での決まり事が多い宗教。
日本で、親が子供を通常の幼稚園などに通わせる場合は、
弁当を持たせ、礼拝時間の確保を園側に求めるなど、大変だ。
女の子なら、肌を見せないような服の着用も認めてもらう必要がある。
同センターに通う信者の子は幼児や児童が多く、
同センターに通う信者の子は幼児や児童が多く、
特に小さい子供の親からイスラム教徒が気兼ねなく通える
保育施設を求める声が上がっていた。
同センター代表のムハンマド・ウマルさん(44)は、
同センター代表のムハンマド・ウマルさん(44)は、
子供たちにイスラム教の習慣や信仰を身に付けさせるためにも、
独自の施設が望ましいと判断。
信者から寄付を募ってオープンさせ、自ら園長に就いた。
施設に通っているのは春日井、小牧、名古屋市や岐阜県土岐市の
施設に通っているのは春日井、小牧、名古屋市や岐阜県土岐市の
パキスタンやバングラデシュ、シンガポール人の
親を持つ二~六歳の子供十四人。
クラスは一つのみで、園長以外に、常勤の保育スタッフは女性五人。
クラスは一つのみで、園長以外に、常勤の保育スタッフは女性五人。
インドネシア人女性がイスラム教の授業を、日本人女性が英語の授業を担当し、
ほかの日本人三人は子供たちの世話や給食を受け持つ。
非常勤の日本人女性の保育士一人が週二回、年齢別の保育も行っている。
イスラム教の授業をのぞくと、この日はお祈りの作法の練習。
イスラム教の授業をのぞくと、この日はお祈りの作法の練習。
園長のウマルさんが世界地図を見せ、
「カーバ神殿はどこかな。お祈りはカーバ神殿に向かってするんだよ」とお手本を披露した。
子供たちは両手を上げて「アッラー・アクバル」と唱え、
ウマルさんに教わりながらお祈りの練習。
この授業では礼拝のほかに、あいさつやマナーも学ぶ。
手作りの給食は、イスラム法に基づいて
この授業では礼拝のほかに、あいさつやマナーも学ぶ。
手作りの給食は、イスラム法に基づいて
食材の加工や調理がされた「ハラール食品」を使用。
市内の公立保育園の給食メニューを参考にして献立を考えている。
この日の給食はお好み焼き。子供たちはおいしそうにほおばっていた。
午後は英語の時間。子供たちは英語の歌に合わせて体を動かした。
この日の給食はお好み焼き。子供たちはおいしそうにほおばっていた。
午後は英語の時間。子供たちは英語の歌に合わせて体を動かした。
午後一時には帰りのバスに乗り込んだ。
ウマルさんは「イスラムの文化や信仰を大切にしながら、
ウマルさんは「イスラムの文化や信仰を大切にしながら、
個性を認め合う教育を目指す」と説明。
「今後は、地域との交流を通して、
子供たちに日本の文化も伝えたい」と話していた。
◆記者の目
日本で暮らすイスラム教徒が幼稚園や
日本で暮らすイスラム教徒が幼稚園や
小学校に礼拝の時間を設けてもらうなど交渉をして、
子供にイスラム教の信仰や習慣を伝えようと努力していることを初めて知った。
施設の子供たちと地域の交流が進み、
イスラム教徒と日本人の相互理解につながればと思った。
(蓮野亜耶)
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(蓮野亜耶)
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