初産30・1歳、「晩産」鮮明…少子化対策白書

YOMIURI ONLINE
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 政府は25日午前の閣議で、2013年版「少子化社会対策白書」を決定した。

 女性が第1子を出産した平均年齢が30・1歳となり初めて30歳を超えるなど、
「晩産化」が進む傾向が少子化の一因と分析した。
これまで子育て支援を重視してきた少子化対策について、
「晩産化」と、背後にある「晩婚化」を踏まえた支援策の重要性を強調した。

 1980年の統計は、女性が初婚を迎えた平均年齢は25・2歳で、
第1子出産の平均年齢は26・4歳だった。
いずれも年々上昇し、2011年の平均年齢で、
29・0歳で初婚、30・1歳で第1子出産となり、
「晩婚化」と「晩産化」が同時に進んでいることを裏付けた。

 背景として、白書は「若い世代はこの10年間で低所得層にシフトした」と、
若い世代における雇用不安や所得減少を指摘した。
20歳代の所得分布は、年収200万円台前半の層が最も多い。
30歳代も97年統計で最多の層は年収500万~600万円台だったが、
07年には300万円台に落ち込んだ。
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