【愛知】児童虐待の相談最多 県内昨年度3262件

YOMIURI ONLINE
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県と名古屋市は26日、昨年度に県内12か所の児童相談所に寄せられた
児童虐待に関する相談件数が、3262件と過去最多になった、と発表した。
県と市は、昨年9月に豊橋市で発生した4歳女児の衰弱死事件などが報道され、
社会的な関心が高まり、軽いケースでも相談が増えたことが原因と分析している。

 発表によると、昨年度の児童虐待に関する相談を受けて、
対応した件数は前年度の2628件から24%増加して、
3262件となり、過去最多を記録した。

 主な虐待者は実母が6割弱を占め、父親とあわせて実の両親が9割弱となった。
虐待の種別では、「身体的虐待」が4割、「保護の怠慢・拒否(ネグレクト)」が3割、
暴言などの「心理的虐待」が3割弱と続いた。

 相談事案のうち、児童福祉施設への入所や里親など
家族から分離する深刻なケースは300件(前年度比9件減)で、
相談数増加と比べると増えていない。

 県児童家庭課は「虐待はどの家庭でも起こりうる。
早期発見、支援が重要で、引き続き保護者や
地域の方へ早めの相談を呼び掛けていく」としている。
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