ベビーカー 清潔お手入れ

yomiDr.
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シート外して丸洗いも

 乳幼児が使うベビーカーは、汗や皮脂が付いたり、
食べ物をこぼしたりして汚れやすい。
しかし、シートなどが洗えることはあまり知られておらず、
こまめに手入れしている人は少ないようだ。
湿気や暑さも増す時期、ベビーカーの手入れの方法を知っておきたい。

 「ベビーカーのシートは洗えますか?」
「シートにカビが生えて困っている。どうしたらいい?」

 ベビーカーを販売するメーカーには、
この時期、利用者からのこうした問い合わせが増える。
アップリカ・チルドレンズプロダクツ(大阪市)のPR担当、山辺わか奈さんは
「シートなどは取り外して洗えるものがほとんどですが、
知らない人も多いようです」と話す。
コンビ(東京)が2010年に行った調査でも、
半数がシートを洗濯したことや本体の手入れをしたことが一度もないと答えた。

 ベビーカーの各部に応じた手入れの方法がある=イラスト参照=。

 シートや、肩ベルトを覆う布のカバー、
前面についているフロントガードの布カバーなどは取り外して、中性洗剤で洗う。
素材を傷めないように、手洗いする。

 肩や腰のベルトや日よけなど取り外して丸洗いできない部分、
ヘッドパッドなど洗えない素材は、汚れの種類に応じて表面の汚れを落とす。
その際、漂白剤やカビ取り剤などは使わない。
「赤ちゃんの口や肌に触れる部分に洗剤の成分が残ると危険です」と山辺さん。

 手入れの方法は、取り扱い説明書にも記載してある。
説明書が手元にない場合は、メーカーのホームページや電話窓口を通して入手できる。

 ベビーカーの保管方法にも気を配りたい。
コンビの広報担当、安藤文香さんは「汗や雨でぬれた時はすぐに折りたたまず、
風通しのよい場所に置いて、できるだけ早く乾かしてください。
こまめに手入れすれば、清潔を保てます」と話す。
最近は、洗濯機で丸洗いできるシートや、通気性、速乾性に優れた
シートのベビーカーも登場している。

 頑固な汚れには、専門のクリーニングサービスもある。
アップリカが昨年12月、東京や埼玉などで始めたクリーニングサービスでは、
車体や布部分の清掃に加え、車輪に油をさすなどメンテナンスも行う。
1台6000円(送料込み)。
コンビも、相談窓口を通して、メンテナンスに応じている。
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