見つけたよ!パンダの生態 子ども向けガイド完成 上野動物園で配布

東京新聞
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 「パンダの背中は出っ張っていてラクダみたい」
「竹を食べるとき、頭と耳がピクピク動いたよ」-。
ジャイアントパンダをよりよく知ってもらおうと、上野動物園(台東区)は初めて、
子どもたちによる子ども向けリーフレットを十万部作った。
来園者に無料で配布している。 (竹上順子)

 A4サイズのリーフレット「ジャイアントパンダけんきゅうレポート」を作ったのは、
昨年十月に「うえのパンダ大使」に任命された小学生ら七人。
今年五月に二回、動物園でパンダを観察したり、絵を描いたりして作り上げた。

 まず動物解説員と一緒に、雄リーリーと雌シンシンを観察。
続いて餌の竹をペンチで割ったり、ウンチをほぐしたりした。
パンダの消化力は弱く、竹はほぼ元の形のまま。
永井美優ちゃん(5つ)=さいたま市=は
「軽くてポロポロしていた。臭いかと思ったら、
お茶みたいないいにおいがした」と振り返った。

 パンダの手を再現した手袋を着け、竹を持つ体験では
「つめじゃなくて指の肉球と手首の肉球で挟んで持つ」と気づいた。
これらの発見に加え、飼育係への質問と回答を掲載した。

 表紙は、自分たちで描いた「パンダの遊び場」と「私のパンダ」の組み合わせ。
川久保瑛都君(8つ)=台東区=は
「パンダが自由に遊べるよう、広い地面と草地を描いてあげた」
と笑顔を見せた。

 九日にお披露目会を開き、来園者らにリーフレットを手渡した。
土居利光園長は「大人よりよく見ている。
表現も良く、楽しんで見てもらえるのでは」と話していた。
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