【ベネズエラ】 母乳で育児をしない母親に罰則?哺乳瓶禁止案の真相

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母乳強制案

南米ベネズエラで6月中旬、哺乳瓶の使用を禁じ、
母乳での育児を強制する法案が審議されているとの情報を同国メディアが報じた。

一部のメディアによると、特別な理由がない限り、乳児に母乳を与えない母親には
罰則が科せられるという。同法案に対して、国内外から批判が集まっていた。

しかし与党・統一社会党のモンゾン議員は、これらの報道を否定。
議会では、2007年に可決された母乳推進法の改定案と、
哺乳瓶の広告およびキャンペーンの禁止案が審議されていることを明らかにした。
CI NEWSが報じた。

27.1%が母乳育児

モンゾン議員によると、母乳による育児を推奨するため、
公共および私営の医療施設において哺乳瓶の広告を
禁止する法案が審議中であるという。

ベネズエラでは母乳で育児をすることができる母親が、
実際に乳児に母乳を与えるケースはわずか27.1%となっている。
北欧ノルウェーでは90%の母親が母乳育児を行っており、
ベネズエラがいかに哺乳瓶に頼っているかがわかる。

また世界保健機関も、乳児は成長に必要な栄養分を母乳により補うことができるとし、
母乳が子どもの発育に不可欠であると言及している。

ベネズエラは、2019年までに母乳育児の割合を
70%まで引き上げることを目標としている。
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