里帰り米女子中生が幼保園で奮闘 英語と日本語を読み聞かせ

福井新聞
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 米国から福井県坂井市丸岡町の祖父母のもとへ“里帰り”している12歳の女の子が、
市内の磯部西幼保園で保育ボランティアに挑戦している。
絵本を英語と日本語で読み聞かせるなど奮闘。優しい笑顔で人気を集めている。

 オレゴン州ポートランド市で暮らすユリ・サトウ・ダンカン=佐藤結理=さん(12)。
父が米国人、母は丸岡町玄女出身で米国の中学に通っている。

 米国から毎年、夏休みに母の古里に帰郷。
昨年まで小学校に短期入学していたが、ことしは社会経験をしようと、
元幼稚園教諭の祖母の勧めもあり同幼保園に通うことにした。

 24日から、七夕の飾り付けや給食をともにし、日に日に園児と打ち解けている。
27日は3~5歳児57人に絵本を読み聞かせた。
英語に続き日本語でも読み、園児を本の世界に引き込んだ。
中田啓子園長は「小さいときから本場の英語を聞ける良い機会を得た」と喜ぶ。
教諭たちは「昼寝のとき背中をトントンとしたり、
登園時に子どもの手を握ってあげたり、しぐさが優しい」と仕事ぶりを評価する。

 「小さい子が好き。幼保園のお手伝いは楽しい」と話す結理さん。
5日まで続け、19日まで丸岡で過ごす。
「おじいちゃん、おばあちゃんといっぱい遊びたい」とほほえんだ。
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