「子どもの居場所づくり」集会施設を活用 駒ケ根市教委

Nagano Nippo
------------------------------------------------------------------------------------------------
 駒ケ根市教育委員会は今年度から、
子育て支援の一環で地域の集会施設を利用した子どもの居場所づくりを進める。
群れて遊ぶ機会が少なくなった子どもたちに、身近な地域で集まれる場所を提供する。
今年度は3カ所ほどモデル地区を設けて支援し、
市内全体に広げていきたい考えだ。
これに向けて市教委は26日、子育て事業リーダー養成講座(スキルアップ編)を開講。
居場所づくりに協力する人材の育成を図る。

 同市では国の交付金を活用する形で2010年度から、
地域の介護予防の拠点施設として地区の集会所などの建て替えに合わせて
「いきいき交流センター」の整備を進め、昨年度までに32カ所が完成した。
子どもの居場所づくりは、同センターの有効活用を図る狙いもある。

 モデル地区では週1回程度、曜日を決めて子どもの居場所を開設。
同講座受講者や民生児童委員など地元関係者が協力して運営する。
市は子どもや地元関係者の保険利用、消耗品などについて支援する仕組みだ。

 市子ども課によると、これまでに南方いきいき交流センター(赤穂中割)と
南部心交館(小町屋)で始まった。
南方いきいき交流センターの「陽光のあそびば」は毎週水曜日に開設。
園児~小学生10~15人が参加し、地元関係者10人が鍵の開け閉めや
子どもの見守りに協力している。
南部心交館の「なんぶ ママ友」は毎月第1、2土曜日に開設し、
就園前の親子10組が登録している。
ほかにも数カ所で開設に向けた準備が進められているという。

 講座には市内の女性22人が受講した。
初回は子育て支援に取り組むNPO法人マミーズ・ネット(新潟県上越市)の
中條美奈子理事長が「子育て支援事業の取り組み~子育て支援はまちづくり」と題して講演。
先進事例から地域で支え合う子育ての意義について理解を深めた。

 講座は7月にかけて全3回の予定で開かれ、
NPO法人すわ子ども文化ステーション(諏訪市)の関係者らを講師に、
子どもとのコミュニケーションや他市の児童館の取り組みなどを学ぶ。

 受講者は「地域の子どもたちのために何ができるか見つけたい」
「自分の子どもの手が離れたら協力したい」などと抱負を話していた。
------------------------------------------------------------------------------------------------