柏市、2015年に待機児童ゼロ プラン策定

日本経済新聞
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 柏市は待機児童の解消に向けた2カ年のアクションプラン(行動計画)を策定した。
4月1日時点の待機児童数は117人で、県内の市町村では3番目に多かった。
認可保育所の増設などで、2015年4月をめどに待機児童ゼロの達成を目指す。
横浜市の待機児童ゼロ達成の発表を受け、6月に急きょ着手していた。

 同プランでは(1)私立認可保育所の整備強化、(2)既存施設の効率的な活用、
(3)よりきめ細やかな相談と対応、という3つの柱を作成。
定員の弾力的な運用など12の具体策に取り組む。

 14年4月に5カ所、15年4月にさらに5カ所の私立認可保育所を開設を予定。
従来は毎年3カ所程度だったが、整備を加速する。

 認可保育所に希望が集中する現状を踏まえ、
保育所並みの預かり保育をする幼稚園や小規模な保育ルームへの補助を拡充する考えだ。
保育サービスを多様化することで需要を分散する。

 それぞれの家庭の環境にあった保育サービスの提案も進める。
年度内にも新たに専用電話や窓口を設けて職員が保育施設の空き情報などを提供する。

 これに伴い、15年度の待機児童対策費は13年度比4倍の約5億3000万円となる見通し。
今後は市議会に予算案を提出し、事業を進める。
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