増えやすい水いぼ。「子どもの負担を減らすためにも2〜3個のうちに治療して」と専門家

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プールなど水遊びが楽しい季節が到来した。
一方で注意したいのが夏の皮膚病ともいわれる「水いぼ」だ。
医師による対応の違いが比較的大きく
「放っておいたら、どんどん増えてしまった……」という声も。
ではもし感染してしまったら? 皮膚科と小児科の専門家である佐藤徳枝先生に、
早く治すためのポイントをアドバイスしていただいた。

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水いぼの原因は伝染性軟属腫ウイルスです。
ウイルスが皮膚に直接接触して、または間接的に接触して感染します。
水いぼはかゆくなることもあり、引っかくことで微細な傷からウイルスが増殖して多発します。
水いぼの周りには湿疹ができやすく(水いぼ反応)、
かゆくて引っかき、更に広がります。
最初は1ミリぐらいの小さな丘疹(きゅうしん)で、気付かないこともありますが、
発見したら増える前に皮膚科を受診しましょう。
水いぼ→かゆい→引っかく→湿疹→水いぼの悪循環で、水いぼはどんどん増えやすい!
 自家接種と言います。

治療は、専用のピンセットで一つずつ内容物を取り除きます。
できるだけ子どもの負担を減らすために、水いぼが2、3個のうちに治療しましょう。
病院によっては、治療時の痛みを軽減するために
表面麻酔のテープを使用することもあります。
水いぼの数が多い場合は一度にすべて取り除くのは無理なので、
何回かに分けて治療することになるでしょう。

もし水いぼに感染してしまった場合、家族と一緒にお風呂に入るのはOKですが、
タオルは別にしてください。またプールにも配慮が必要です。
水いぼは接触感染なので、体が触れ合わなければほかの人にうつりませんが、
プールではビート板やヘルパー(浮き具)、
ベンチを介して感染することも。プールに限らず集団生活では配慮が必要です。
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