東京都の待機児童、3年ぶり増で8117人 子育て世代流入

日本経済新聞
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 東京都が23日発表した都内の保育サービス状況(4月1日時点)によると、
保育所に入れない待機児童の数は62区市町村で計8117人と前年に比べて860人増えた。
増加は3年ぶり。就学前の児童人口が増え、保育所入所の申し込みが増加しているためだ。

 待機児童が多いのは世田谷区(884人)、練馬区(578人)、大田区(438人)の順だった。
待機児童の前年からの増加数が多いのは杉並区(233人)、
江東区(163人)、中央区(114人)の順となった。

 認可保育所や都の認証保育所、認定こども園など保育サービスを利用する児童の数は
1年で1万693人増え、22万3334人となった。
子育て世代の都心流入で就学前の児童人口が毎年数千人のペースで拡大しているうえ、
働きながら育児をする保護者も増えているためだ。
保育所の入所申込率は2009年に30%を超え、一貫して上昇している。

 区市町村は保育所の定員を増やすなど対応に追われているが、
潜在需要をカバーしきれない。
例えば待機児童が884人と最も多い世田谷区は、
保育サービスを利用する児童数の増加数も934人で最多だった。

 多摩地区では待機児童が減った自治体も多い。
八王子市は1年で122人減、東村山市は114人減となった。
これらの自治体は就学前の児童人口が減少している。
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