アレルギー給食女児死亡:「完食」に協力しようとして

毎日jp
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 ◇普段、あまりおかわりはせず

 東京都調布市の小学校で昨年12月、
食物アレルギーのある5年生の女児(当時11歳)が
給食後に死亡した事故は「おかわり」がきっかけだった。
給食事故の起きたクラスでは当時「給食完食」を目標に掲げており、
女児も協力しようとしてアレルギー食材の粉チーズが入ったチヂミを誤って食べ、
その後ショック症状を起こして死亡した。
女児の両親が23日発表したコメントの中で明らかにした。

 関係者によると、女児は普段、あまりおかわりをしなかったが、
粉チーズを抜いたチヂミを食べた後、おかわりした際に粉チーズ入りのチヂミを食べた。
この日、チヂミをおかわりする児童は少なく、女児は自分からおかわりを申し出た。
給食後、おかわりした理由を友人に「完食記録に貢献したかったからだよ」と答えたという。

 女児の両親は「みんなと同じ物が食べられない日も多い中、
周囲の役に立ちたいという思いが、このような結果を引き起こすことになろうとは」
とのコメントを発表した。
事故後の調布市の規定は、原因食材を全く使わない日に限り、
おかわりができるよう改められた。【林奈緒美】
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