文京区 来春、待機児童ゼロへ 認可保育所6カ所新設

東京新聞
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 東京都文京区は二十九日、来年四月に保育所の待機児童が
ゼロになるとの見通しを明らかにした。
今年四月の待機児童数は三歳未満を中心に九十六人だが、
認可保育所などを七カ所に新設。
来年四月までにゼロ~五歳児約三百七十人を
新たに受け入れることができるようになるという。

 本年度中に認可保育所三カ所と、区立住宅を活用した
小規模保育施設一カ所を開設。
来年四月の入所に合わせ、さらに認可保育所三カ所を開く。
認可保育所の運営主体は全て株式会社で、いずれも新たに開園する。
来年五月以降も二カ所を新設する。

 区内の認可保育所などの定員は現在、二千九百五十二人。
来年四月までに、新たに三百七十一人分の定員枠が増えるという。

 都心回帰の影響で区内の未就学児は、二〇〇七年からの五年間で二割以上増えた。
区は保育計画を修正し、受け入れ目標人数を増やしたが、
毎年百人前後の待機児童が出続けたため、大幅な増設に踏み切った。

 成沢広修(ひろのぶ)区長は「今の保護者が求めているのは認可園。
量と質の両方を確保したい」と説明。
都の認証保育所など認可外から認可保育所への移行を希望する施設に、
区独自の補助も行う方針という。

 「保育園を考える親の会」の普光院亜紀代表は
「認可園の増設は素晴らしい。少しでも良い環境で子を育てたいという
親の思いをくみ取ってくれた」と評価。
一方で、保育士が定着しない施設もあるとして
「安定した保育の場をつくって」と注文した。
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