行政・政治 : より良い飯島町へ「子ども町長」が所信表明

Nagano Nippo
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 飯島町は29日、町内の小中学生3人を1日限りの「子ども町長」に任命し、
町長の職務を体験してもらった。
将来の町を担う子どもたちに町政へ関心を持ってもらおうと初めて実施。
3人は役場内を巡って行政の仕事を学び、
職員への“訓示”や議会での“所信表明演説”でまちづくりへの提案もした。

 任命されたのは飯島小6年の小原美優さん(11)、七久保小6年の那須野真央さん(11)、
飯島中3年の上山航矢君(15)。
高坂宗昭町長から辞令を交付され、
庁内のすべての課を回って業務内容の説明を受け、
町長席に座って決裁の文書に自分の印鑑を押す体験もした。

 職員を前にした訓示で上山君は「飯島がもっと人の行き交う町になればと思う」と夢を語り、
「毎月定期に行うイベントを考え、伊南バイパスを中心に発展させていくとよいと思う」と述べた。

 町会議員を集めて開いた模擬議会では、
小原さんが街なかのショッピングセンター跡地への公園設置や、
JR飯島駅周辺の環境整備の案を進言。
「利用する人に、きれいで素敵な町だなと感じてもらいたい」と期待した。

 続いて那須野さんは、「町の図書館に読みたい本が少ない」と
日ごろ感じていることを率直に語り、本のリクエスト箱設置を提案。
「利用者数が増え、より楽しくより多くの人が使える図書館になると思う」と話した。

 3人は県の伊那合同庁舎も訪れ、地方事務所をはじめとした
各事務所の所長や副所長と懇談。
医師不足やリニア中央新幹線の活用、スポーツを通じた地域間交流などについて質問した。
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