就学援助、余分に526万支給…静岡市教委

YOMIURI ONLINE
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 静岡市教育委員会は29日、経済的な理由で就学が
困難な家庭が学校に申請する就学援助費について、
2008~12年度の5年間、支給対象外の計47家庭に526万5409円を
余分に支給していたと発表した。

 市教委は今後、返納を求めるが、
経済的な理由で申請しているだけに全額が戻ってくるかは不明という。

 市教委学事課によると、余分に支給されたのは
47家庭の計70人(小学生38人、中学生32人)。
うち返納額が最も多いのは、小中学生3人を持つ家庭で25万8426円に上る。
最少額は1万2960円。今年度分の受け付け中、中学校からの指摘で発覚した。
いずれも職員がエクセルの表計算シートを使用した際、
本来であれば収入として必要な児童扶養手当を入力漏れするなど事務処理ミスが原因だった。
入力後に読み合わせをするなどの基本作業を怠っていたという。

 市教委は調査は5年間だけにとどめ、
いつから余分な支給があったかは調べない方針。
鈴木浩之・教育部長は29日、記者会見し、
「5年間で全貌が解明できたので、(さらにさかのぼって)調査するつもりはなかった。
無駄が拡大する」と述べた。
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