育児支援車が夏のオアシスに

中国新聞
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 府中市がイベント時におむつ替えや授乳スペースとして使えるよう導入した
キャンピングカー「ベビサポ号」が猛暑の今夏、
一時の涼を取る「移動休憩所」として活躍している。
導入時には予定していなかった利用法だが、
市は「役に立てば」と活用を呼び掛けている。

 ベビサポ号は昨年3月、子育て世代の外出支援のため、490万円をかけて購入した。
通常のキャンピングカーだが、約4平方メートルの空間にあるベッドや椅子が
授乳などの場所になり、3、4人が同時に利用できる。これまでの出動は19件。
民間の行事にも主催者に無料で貸し出す。

 7月27日の備後国府まつりにも出動。
炎天下の会場でエアコンを効かせた車内は「オアシス」で、
近くの救護所に体調不良で訪れた2人が休息した。

 球技大会に休憩所として借りた旭学区育成協議会の中司純也会長(42)も
「この夏は熱中症対策が必須。
学校が耐震化工事中だったので、車両はありがたかった」と話す。

 車を管理する市企画財政課は、引き続き車の存在をアピールし、
幅広い活用を促す方針という。

【写真説明】ベビサポ号の授乳やおむつ替えのスペース。
今夏は涼を取る休憩所にもなっている
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