学校経営に保護者、幼稚園長、住民も 追分小にコミスク導入

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 保護者や住民も参加する安平町教委の
学校運営協議会・通称コミュニティースクール(コミスク)のモデルに、
追分小学校が指定され、26日に初会合が行われた。
胆振・日高管内では初の試みで、豊島滋教育長は
「地域の教育力を生かした実効性のある組織になるように」と期待を寄せている。

 コミスクは学校の教育活動や運営計画に保護者や地域住民が関わる仕組みで、
人事提案も可能にしている。
子供たちの学びや成長に対し、学校や家庭、住民が
それぞれの役割から意見を交わし、地域一丸で応援する。

 安平町は、2013年度実施の方針を示し、
教育関係者向けの研修会や先進地視察などを重ね、準備を進めてきた。

 追分小コミスクは、種田直章校長、PTA会長、地元の中学校校長や
幼稚園長、保護者、地域住民、町職員の10人がメンバー。
任期は15年6月30日までで、事務局は町教委と追分小で担当する。

 初会合で、会長に町マチおこし研究所所長の工藤隆男さん、
副会長に保護司の木越武治さんを選任、事務局が、安平のコミスクには、
家庭や地域が応援団となる学校づくりに貢献し、まちづくりの担い手を育成する、
という目的を念頭にあることを説明した。

 続いて追分小の学校運営が議題となり、学力レベルや学習指導の成果、
町教委が学社融合の形で推進する地域人材の教育現場での活用例を種田校長が報告し、
議論の中で、「意見がどのように反映されたかを教えてほしい」という注文も出ていた。

 種田校長は「学校の独り善がりになる危うさを防ぐためにも、
多くの意見に触れる機会は貴重。より実効性を持った学校運営につなげたい」と話している。

 コミスクの導入は、道内で6例目。
文部科学省調査では、4月現在、全国で1570校に上る。
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