弘前 市立幼稚園を閉園 少子化で定員割れ続く

YOMIURI ONLINE
------------------------------------------------------------------------------------------------
 弘前市教委は、定員割れが続いている市立和徳幼稚園(弘前市野田)を
来年度末で閉園する方針を決め、27日、同幼稚園で保護者に説明した。
幼稚園を閉園するための条例改正案を今年度中に市議会に提出する予定で、
可決されれば閉園される。

 市内では唯一の市立幼稚園。現在は定員70人に対し、在園児は14人。
1980年代後半には80人いたが、90年代前半から減少傾向が続き、
2000年代後半に定員の半数を割り込んだ。
08年頃、市教委は、園児数が増える見込みがないとして、
民間委託や休園、閉園など、経営の方向性について検討を開始。
今年1、6月に保護者説明会を開き、意見を聞いてきた。

 閉園方針について、市教委学校企画課の北嶋郁也課長は
「少子化の流れには逆らえない。残念だがやむを得ない選択」と話している。

 この日の説明会には保護者ら約10人が出席。
閉園方針への反対意見は出なかった。
年長組に長男(6)を通わせる主婦(31)は
「市立は私立より安く、なんとか続けてほしい気持ちもあったので残念だ。
まだ下にも子供がいるので、他の私立を探すしかない」と話していた。
------------------------------------------------------------------------------------------------