子どもの読書後押し スタンプラリー達成300人超

中日新聞
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能美の3図書館 30冊でプレゼント

 能美市の三図書館が夏休み中に実施している「読書スタンプラリー」。
三十冊借りると、各館が用意したユニークなプレゼントがもらえることも手伝い、
小学生らが足しげく図書館に通っている。
二十五日現在の達成者は延べ三百人を超えた。(世古紘子)

 スタンプラリーは、夏休み中も子どもたちに本を多く読んでもらおうと、
寺井、根上、辰口の三館が合同で企画した。
絵本や図鑑、小説などを一冊借りると、司書がスタンプを一つ押してくれる。
三十個集めると、好きなプレゼントと交換できる仕組み。
カードは市内の全市立保育園と小学校に配られ、七月二十日からスタートした。

 プレゼントは各館が工夫を凝らし、司書が手作りしている。
寺井は館マスコット「らいちゃん」の切り絵を貼ったしおり、
根上はかさおばけの飾り、辰口は折り紙マグネットやフォトフレームなどを準備した。

 二十五日現在の達成者はいずれも延べ人数で
寺井が七十、根上が六十六、辰口が百六十八。
中には、カード五枚をスタンプで埋めた子もいた。

 宮竹小一年の茂藤(もとう)亜衣莉さんは絵本を中心に借りて、
二十五日に三十冊になった。
辰口図書館で風鈴と交換し、「達成できてうれしい」。
母親の美都子さん(36)から「いつの間にかたくさん読んでたね」と声を掛けられ、
笑顔を見せていた。

 スタンプラリーは九月一日まで。寺井図書館の広報担当、寺岡友紀さんは
「夏休みもあと一週間。読書を楽しみながら、ぜひ達成を目指して」と呼び掛けている。
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