小児・産婦人科施設、ともに19年連続減 厚労省「勤務医不足」

日本経済新聞
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 全国の小児科のある病院は2012年10月時点で2702施設となり、
前年同期と比べて43施設少なくなったことが
5日、厚生労働省の「医療施設調査・病院報告」で分かった。
産婦人科のある病院は1218施設で21施設減った。いずれも19年連続の減少。

 厚労省は「少子化に伴って病院で診療科の集約化が進んでいるほか、
過酷な労働環境を敬遠されて勤務医が不足していることも影響している」とみている。

 厚労省によると、小児科のある病院は減少が始まった1994年に4千施設を割り込み、
2008年には3千施設を下回った。
12年は94年と比べると3割減。
産婦人科のある病院は94年の約2千施設から4割減少した。

 同報告によると、12年の調査で都道府県別で
人口10万人当たりの病院勤務医数が最も多かったのは、高知の227.2人。
徳島の210.0人が続いた。
少なかったのは埼玉(109.9人)、福島(122.5人)の順。
高知と埼玉では2.07倍の差があった。
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