いじめ、学力向上対策に「教育監」…静岡

YOMIURI ONLINE
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県教委100人、5年かけ学校へ異動

 静岡県教育委員会(高橋尚子委員長)は、
26日に開催した定例会で、教委事務局や知事部局に勤務する
教員100人程度を学校現場に異動させるほか、
いじめや学力向上を総括する「教育監」(仮称)を設置するといった
組織体制の見直しを決めた。

 県教委の改善策を考える「教育行政のあり方検討会」の意見書を踏まえた見直し。

 県教委総務課によると、異動対象は学校現場での経験が豊富な
40歳代以上の指導主事となる見込み。
現場の教員への指導を充実させることで、授業の質を向上させる狙いがある。

 ただ、学校の教員数は法律で規模ごとの定員が決まっているため、
増員するのではなく、現在の臨時講師と交代する形での勤務となるという。
今春から5年間の定期異動で徐々に異動させ、
不足する人数は知事部局からの出向で補う。

 また、学校への支援を充実させるため、今年4月時点で指導主事が不在だった
松崎、河津、東伊豆、西伊豆、南伊豆の5町に対して、指導主事を3年間配置する。

 組織改編では、教育監のポストを来年度から設置することに加え、
市町の学校支援を充実させるため、沼津市と掛川市にある教育事務所に
指導主事を配置して「地域支援課」を設置する。

 県教委の組織改編について、川勝知事は記者会見で、
県教委事務局などに計368人の教員が勤務していることを挙げ
「できるだけ現場に帰ってもらうようにしたい」と述べた。
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