子育て支援コンシェルジュ制度 千葉市で10月から ニーズくみ取り情報提供で待機児童ゼロへ

msn産経ニュース
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 千葉市は25日、小学校入学前の児童を育てる保護者に対し、
子育て支援サービス全般の情報提供を行う「子育て支援コンシェルジュ制度」を
10月1日から始めると発表した。県内初の試みとなる。
専門の相談員が家庭のニーズに合わせたサービスを斡旋(あっせん)することで、
待機児童の解消などにつなげたいとしている。

 この制度では、保育士や幼稚園教諭の資格を持つ相談員が
「子育て支援コンシェルジュ」となり、サービスの利用を希望する保護者の事情を聴きながら、
要望に沿った情報を提供する。
地域の認可保育所や幼稚園の預かり保育、
保育ルームといった保育サービスの選択のほか、
母親同士の交流の場や妊娠・出産に伴う家事手伝いの要望など、
育児全般に関する相談を受け付ける。

 今回は中央区と稲毛区にコンシェルジュを1人ずつ配置する。
市では、将来的に市内全区への配置を目指している。

 市によると、市内の認可保育所の待機児童数は今年4月時点で32人。
近年は300~350人程度で推移していたが、
平成22年から「待機児童解消に向けたアクションプラン」を実施し、
民間保育園の新設や定員増の整備を行ったことで、この10年間で最少となっている。

 一方で、希望する保育所に入れないため待機児童となっているケースもあるという。
こうした家庭には、コンシェルジュを中心に入所可能な認可保育所を斡旋したり、
より希望に沿ったサービスを提案したりすることで、
「待機児童の解消や、潜在的な保育ニーズを掘り起こしたい」(市保育支援課)としている。

 コンシェルジュへの相談は中央区子ども家庭課((電)043・221・2172)、
稲毛区子ども家庭課((電)043・284・6137)へ。電話または来所で受け付ける。
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