保育の質確保議論 世田谷親の会 厚労省に意見書提出へ

東京新聞
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 世田谷保育親の会(山根健太代表)は二十三日、
保育制度改革を柱に二〇一五年度に導入予定の「子ども・子育て支援新制度」で、
保育の質を確保するため保護者に何ができるか話し合う集会を、
太子堂区民センター(太子堂一)で開いた。

 会は、世田谷区内の認可保育所と保育室約三十施設に
子どもを通わせる保護者らで構成。
新制度に関する学習会や区保育課との懇談会を開いてきた。
この日は国や区などに提出予定の意見書の内容について議論した。

 ことし四月一日時点で、区内の待機児童は全国最多の八百八十四人。
出席した保護者からは「待機児童解消を急いでほしいが、
保育の質を落としてもとは思わない」
「新制度の情報が少なく、在園児の保護者の関心が低い」
「区独自の基準で〇~二歳児を預かる保育室への支援も意見書に入れてほしい」
などの声が出た。

 事務局の後藤玲子さんは「〇歳児一人あたりの保育面積などで
都の基準より高水準の世田谷の保育を守るため、これからも声を上げていく」と話す。
会では議論を基に練り上げた意見書を二十五日、区と厚生労働省に提出する。 (小形佳奈)
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