妊娠も育児も支え合いへ「男の妊娠手帳」

財形新聞
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 少子化といえども、結婚後には子どもが欲しいと考える未婚男女は8割近くいるという。
しかしながら、働く者たちにとって、結婚や出産の時期というのは、
さまざまな調整が必要で簡単に決められるものではない。
25年度版「少子化社会対策白書」によると、
2011年における日本人の初婚の平均年齢は、 男性が30.7歳、女性が29.0歳。
また、1人目の子どもを出産したときの女性の平均年齢は、
 30.1歳となり、初めて30歳を超えている。

 晩婚化、晩産化の大きな要因は経済的な不安にある。
現代では、その不安を解消すべく、女性であっても結婚後や妊娠中、出産後と働くことは、
けっして特別なことではない。
また、そのような生活を維持するために、妻の出産後には、
夫である男性も会社での仕事だけではなく、家事や育児を分担して行うことが多い。
とはいえ、妻の妊娠中のサポートについては、難しさを感じる男性も多いという。

 9月13日に発売された、株式会社リクルートライフスタイルが
企画・編集を行うマタニティ情報誌「妊すぐ」2013年秋号では、
妻の初めての妊娠を支える男性のための特別付録「男の妊娠手帳」が付いている。
この特別付録では、妊娠中の妻の体調や精神状態を紹介し、
妊娠月齢ごとの男性へのアドバイスを掲載。
男性は、その内容から、妊娠中の妻に対するサポート方法を知ることができる。

 また、同社が行った『赤すぐ』メルマガ会員アンケートの
「妊娠中彼にしてほしいことは?」という質問項目に対して、
有効回答数が1,841人あり、1位が家事分担(1,057人)、
2位が妊娠・出産を喜んでくれること(819人)、
3位が荷物を持つ(689人)、4位がやさしい言葉かけ(650人)、
5位が妊娠・出産の勉強(602人)、という結果となっている。
これら結果からは、妊娠中であっても家事の負担が大きいことや、
一緒に子どもを迎える準備をして欲しいという妻の気持ちが伺える。

 妊娠中の大きなお腹を支えることも、子どもを抱っこすることも、
年齢を重ねるごとに厳しさが増していく。
今後もますます晩産化が進むのであれば、
男性には育児に関する勉強はもとより、
妊娠中のサポートについての勉強も必要性が増し、
今までにない新たなビジネスも誕生するかもしれない。(編集担当:中村小麦)
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