寺を間借りし園児ら生活 盛岡・玉山の下田保育園

岩手日報
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 段ボールで作った本棚に並ぶ絵本、ブルーシートに座り手作り弁当を囲む子どもたち―。
台風18号で大きな浸水被害を受けた盛岡市玉山区下田の
下田保育園(佐々木端瑛園長、園児70人)は、
佐々木園長が住職を務める喜雲寺=同市玉山区下田=を間借りし、園児らが生活している。
10月からは近隣3園に園児を受け入れてもらい、再開に向けて復旧工事を急ぐ。

 台風通過から2日後の18日、佐々木園長は喜雲寺を臨時の保育園として開園した。
「子どもたちのため早く開園しなければという思いだった」と振り返る。

 現在は30~40人の園児が喜雲寺に通う。
遊具や絵本、布団などは沿岸部の保育園を中心とした
県内保育施設からの支援物資。
佐々木園長は「(沿岸部の保育園は)震災の経験があるから、
何が必要か的確に準備をしてくれてありがたかった」と感謝する。

 園児は今後、同園から約2キロ圏内の好摩、渋民、柳青(りゅうせい)
各保育園に分かれて通園し、再開の日を待つ。

【写真=間借りする喜雲寺で昼食を取る下田保育園の園児ら】
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