母乳育児、肥満予防に効果=厚労省データで比較-岡山大など

jijicom
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 母乳による育児は肥満予防に効果があると、岡山大などの研究チームが25日、発表した。
母乳のみで育てられた子どもと、粉ミルクのみで育てられた子どもを
厚生労働省が収集したデータに基づき比較した。
論文は米小児科学界の医学誌「ペディアトリクス」のオンライン版に掲載された。
 岡山大大学院環境生命科学研究科の山川路代研究員によると、
厚労省が2001年から実施している「21世紀出生児縦断調査」のデータを活用。
01年に生まれた計約3万人について、生後6、7カ月までの栄養の取り方と、
その後の生育状況との関連を調べた。
 この結果、7歳の段階では、母乳のみで育てられた子どもの方が、
粉ミルクのみで育てられた子どもと比べ、肥満度を示す体格指数(BMI)で
「過体重」になるリスクが15%、「肥満」になるリスクが45%、
それぞれ減少するとの結果が得られた。8歳の段階でも、同様の結果だったという。
 母乳による育児が、なぜ肥満予防に効果があるのかについては、現段階では不明という。
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