スズメバチ 児童ら襲う

YOMIURI ONLINE
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 26日午後2時15分頃、酒田市北俣の十二滝の近くで、
市立浜田小学校の3年生の男女3人を含む6人が、
オオスズメバチの群れに相次いで刺された。
6人は病院に搬送されたが、いずれも軽症という。

 酒田署の発表などによると、刺されたのは、いずれも8歳の男児1人と女児2人と、
引率の男性職員、NPO法人男性スタッフ、保護者女性。
男児が滝つぼ近くで遊んでいたところ、倒木の中の巣から出てきたオオスズメバチが襲来。
十数匹が周囲の児童らを次々と刺したという。

 同校はこの日から1泊2日の「自然体験研修」を実施しており、
3年生の児童38人が市内の経ヶ蔵山に登った後、
下山途中に十二滝付近で休憩を取っていたという。
同校はその後、研修を中止した。

 斎藤正志教頭(52)によると、最初に刺された男児は泣いていたが、
ほかの児童は混乱した様子をみせたものの、パニックにはならなかったという。
斎藤教頭は「子供たちにけがをさせてしまい、申し訳ない」と話した。

 今回の事故を受けて、酒田市は十二滝の出入り口を封鎖。
市内の業者に依頼し、オオスズメバチの巣を撤去する方針。



 県内では24日、小国町の男性(78)がオオスズメバチに刺され、
ショック死したとみられる事故があったばかり。

 山形市の駆除業者「中央白蟻研究所」によると、
この時期は越冬の準備に入る女王バチを守ろうとして、
雄のハチが何もしなくても攻撃してくることがあるという。
同社は「スズメバチの巣に遭遇したら、
音を立てないようにして速やかに離れてほしい」と注意を呼びかけている。
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