「子どものミスコン」に賛否両論、仏上院で禁止法案通過

CNN.co.jp
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(CNN) フランスの上院で最近、16歳未満の子どものミスコンテストを禁止する法案が通過した。
幼い子どもたちが着飾って競い合うコンテストやテレビ番組を巡っては、
米国でも賛否両論が巻き起こっている。

わずか3~4歳の女の子が濃い化粧にハイヒール、ドレス姿でステージに立ち、
セクシーなポーズを披露する。
米国ではそんな番組が批判を浴びる一方で、
高い視聴率を記録しているのも現実だ。
それは、テレビの犯罪報道を行き過ぎだと批判しながら
ついつい見てしまう視聴者の心理と似ているかもしれない。

フランスでは2010年、ファッション誌ヴォーグがセクシーに着飾った
10歳の少女の見開き写真を掲載したことがきっかけとなって、
子どものミスコンテストへの反対運動が広がった。
フェイスブックのCNNページに寄せられたコメントによると、
米国でも多くの人が、幼い子どもが性的対象として扱われることを懸念している。

「ずっと前から気になっていた。子どものミスコンは禁止するべき」
「幼いうちからこんなことを教え込む母親は、娘の子ども時代を台無しにしている」
「ストリッパーのような姿で踊る6歳児をおかしいと思わなくなってしまった世の中が恐ろしい」と、
厳しい意見が並ぶ。小児性愛者の目に触れる危険性を心配する声もある。

一方でコロラド州のある母親は、かつて引っ込み思案だった娘が
ミスコンテストに出場することで自信をつけ、
13歳になった今では全米各地の講演会でいじめられた経験を語るまでに成長したと話す。

インディアナ州でミスコンテストの主催団体を率いる女性は、
「中には過激なコンテストもあるが、だからといって法律で禁止するべきではない」と話す。
12歳のころからミスコンテストに参加しているという大学生は
「子どもが自分で決められるようになる10歳前後を目安に、
主催団体が自主的な年齢制限を設けたらどうか」と提案した。

「政府が口をはさむことではない」という意見も多数寄せられた。
ある学校の元校長は「子どもの性的搾取を防ぐためのガイドラインを設けたうえで、
子どもにどんな活動をさせるかは親の判断に任せるべきだ」と主張している。
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