「ブラインド」で死亡事故 安全対策提言へ

NHK NEWS WEB
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窓に取り付けるブラインドのひもが子どもの首に絡まって
死亡したり重体となる事故が相次いで報告されていることから、
東京都は22日、安全対策などについて話し合う協議会を発足させて、
製品の改良や基準づくりに向けた検討を始めました。

ブラインドのひもやカーテンを留めるひもが子どもの首に絡まる事故は、
過去7年間で9件、東京都などに報告されていて、
去年11月には九州地方で生後半年の赤ちゃんが死亡した例もあります。
22日は、ブラインドのひもなどの安全対策について検討する
協議会の初めての会合が開かれ、メーカーや消費者団体などが意見を交わしました。
この中で、子どもの事故に詳しい医師は、
去年起きた死亡事故について当初、国が把握していなかったことを指摘し、
今後、事故を起こさないためにも診察した医師や警察と連携して
情報を共有する仕組みを早急に整備するべきだと訴えました。
また、消費者団体の代表は、製品に表示してある注意書きだけでは不十分で、
製品そのものの構造を見直すべきだと指摘しました。
協議会では、今後、事故の実態を調べる
大規模なアンケート調査を首都圏で実施するほか、
事故の再現実験を行うなどして、来年3月に、
具体的な安全対策を盛り込んだ提言をまとめることにしています。
協議会の会長を務める明治学院大学の丸山正博教授は
「海外でも多数の事故が報告されているため、
全国統一の基準づくりも含め検討していきたい」と話しています。
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