松本市の児童虐待、相談増加 昨年度

中日新聞
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 松本市内の児童虐待の相談件数がここ数年増えている。
市への件数は減っているが、県松本児童相談所(児相)へは増えている。
十一月は児童虐待防止推進月間で、市は十一、十二月に啓発活動に力を入れる。

 市への相談は二〇一〇年度の七十八件をピークに減少。
一二年度は三十件だった。
これとは対照的なのが児相。
最少だった〇九年度の百十八件から一二年度はほぼ二倍の二百四十一件に増えた。

 市は虐待防止や相談件数の減少に向け、十一月からさまざまな啓発活動を予定。
一~三十日に市役所本庁舎とJR松本駅に懸垂幕や横断幕を掲げたり、
三日にはチラシやリボンなどのグッズを配ったりする。

 虐待防止推進月間後の十二月に入っても啓発イベントがある。
十三、十四日にはまつもと市民芸術館や信州大松本キャンパスで、
子ども虐待防止学会が開かれる。
作家で東京家政大人間文化研究所特任教授の落合恵子さんや
菅谷昭市長らが講演する。
学会に合わせ国宝松本城を防止啓発活動のイメージカラーである
オレンジ色でライトアップする。

 市こども福祉課の担当者は「地域全体で子どもを育てて守る中、
虐待防止も啓発していきたい」と話す。
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