【香川】高校生「読書しない」41%

YOMIURI ONLINE
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 県内の幼児から高校生までを対象にした県教委の読書アンケートで、
年齢が上がるほど本を読まなくなる傾向が浮かび上がった。
高校生の半数近くが電子書籍に親しんでおり、
紙の本でもインターネット発のいわゆる「ケータイ小説」の人気が高かった。

 アンケートは今年6月、高校5校、中学7校、小学8校、保育園・幼稚園11園を抽出し、
計2673人を対象に行った。

 1か月の間に1冊も本を読まなかった割合は、
幼児と小学低学年で3%、同高学年では1%だったが、
中学生は22%、高校生では41%に上った。

 特に高校生は、前年より5ポイント増加。
「6冊以上読む」割合は1割に満たなかった。
中学生は1冊も読まなかった割合が前年より8ポイント減り、
「6冊以上」も6ポイント増えて2割を超えるなど、やや改善がみられた。

 読書量が少ない理由として、高校生の46%、中学生の31%が
「時間がない」と答え、最多だった。

 一方で、高校生の42%、中学生の34%が電子書籍を利用したことがあると回答。
読んだ本を中高生に挙げてもらったところ、
携帯電話向けサイトに連載されたホラー「王様ゲーム」や、
動画サイトでボーカロイド(歌声合成ソフト)が歌う楽曲がベースの「カゲロウデイズ」など、
ネット発の小説が上位を占めた。

 県教委は小中学生向けに推薦図書100冊を独自に選定するなどしている。
担当者は「読み継がれてきた名作にもたくさんふれてほしい」と話している。
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