宮城・山元園児津波犠牲・賠償訴訟 「子預かる資格ない」

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 東日本大震災の津波で亡くなった宮城県山元町の東保育所の園児2人の遺族が、
運営する町に計約8800万円の損害賠償を求めた訴訟で、
遺族に対する尋問が28日、仙台地裁であった。
遺族らは「本当のことを言えないような体質の施設には、
子どもを預かる資格はない」などと述べた。
次回12月9日の口頭弁論で結審する予定。
 遺族の渋谷亮さん(30)は震災翌日、長男歩夢(あゆむ)ちゃん=当時(2)=を捜して
保育所にたどり着いた際、「保育所長に『いません。自分で確認してください』と言われ、
あぜんとした」と証言した。
 渋谷さんの妻は21日にあった町職員4人の尋問について、
「幼い子どもたちが犠牲になったのに、
職員が覚えていないと言うのでは片付けられない」と訴えた。
 息子を亡くした別の遺族は「ひとり親でも立派に育てると責任を感じていた。
生きていく目標だった」と述べた。
 訴えによると、東保育所は2011年3月11日の地震発生後、
当時の町総務課長の指示を受け、園児や保育士らを園庭に待機させた。
午後4時ごろ、津波が押し寄せ、2~6歳の園児3人が亡くなった。
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