足立区 保育定員372人増へ 来年度 需要増加地域に認可園

東京新聞
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 大規模開発によるマンション建設が相次ぐ足立区は
来年四月、保育所需要の多い地域に認可園一園を整備するなど
三百七十二人分の定員を増やす。
今年四月一日現在、区全体では定員に四百四十四人の空きがあるにも関わらず、
待機児童は二百九十四人に上った。
区では、必要な地域にサービスを提供し、待機児童ゼロを目指すという。

 区によると空き定員は、認証保育所で百五十三人など、
認可外の施設が計三百十人と多い。
認可園の空きは百二十二人、認定こども園が十二人だった。
地域別にみると、北部の竹の塚地域で最多の六十六人分の空きがあった。

 区が待機児童世帯を対象に五月に行ったアンケートでは、
回答した百七世帯中、六十七世帯が認可園しか申し込んでいなかった。
「認可園以外の保育サービスを知らなかった」との声もあり、
区はパンフレットを配布してPRしている。

 フルタイム就労世帯でも待機児が五十七人いることから、
より就労実態に合わせて入所できるよう、申し込み方法を一部改めた。
区は施設の新設や既存園の増改築などで再来年四月までに
計千人の定員を増やす計画で、鳥山高章(たかあき)保育計画課長は
「フルタイム就労世帯を最優先に、
区全体でバランスよく整備したい」と話している。 (奥野斐)
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